【エルサレム共同】中東の衛星テレビ、アルジャジーラなどは9日、パレスチナ自治区ガザ中部で空中投下された物資が直撃し、14歳の少年が死亡したと伝えた。国連は、空中投下は陸路よりも輸送量が限られ、飢餓状態を改善できないと指摘。イスラエルに封鎖を解除するよう求めている。
ガザ当局は、これまでに空中投下により23人が死亡し、負傷者は124人に上ったと発表した。「空中投下は効果的でなく、飢餓に苦しむ住民にとり危険なものとなっている」と訴えた。
ガザでは7月27日以降、ヨルダンなどが空中投下を開始。昨年も実施されたが、物資が直撃して死亡する人や、海に落下した物資を取ろうとして溺死する人が相次いだ。