調査会社インテージ(東京)が14日発表した防災意識に関する調査によると、今後投じたい1人当たりの防災対策費用は平均5473円と、前年より4・8%減少した。物価高の影響に加え、能登半島地震で高まった危機感が薄れてきていると分析した。
調査は7月24〜28日に15〜79歳の男女を対象にインターネットで実施し、5千人から回答を得た。過去1年間で実際にかけた平均費用は2892円と微増だったが、前年と変わらず理想とする費用の半分程度だった。担当者は「予算面でも意識面でも伸び悩みが続いている」と指摘した。
防災対策が「できている」と回答した割合は、わずか1・8%。