東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小で16日、卒業生らでつくる一般社団法人「Team大川 未来を拓くネットワーク」がお盆に合わせ紙灯籠をともした。中庭には当時の在校児童数と同じ108個が並べられ、亡き友に思いをはせた。
犠牲者を追悼し、帰省した若者らと一緒に古里の未来を考えるイベント「おかえりプロジェクト」。小学校生活の思い出を交えながら、犠牲になった児童が見つかった場所や校舎に残る津波の跡を案内し、校歌も合唱した。紙灯籠には、全国の約千人から寄せられた「忘れない」「希望を胸に」といったメッセージが記され、裏山の斜面などにも置かれた。