お盆に迎えた先祖の霊を送り出し無病息災を祈る「五山送り火」が16日夜、京都市街を囲む山々で行われた。願い事を書いた護摩木や松を燃やし「大」などの文字や形を浮かび上がらせる伝統行事。開始前から雨が断続的に降り続いていたが、点火時にはやみ、賀茂川沿いに集まった家族連れらは「すごくきれい」などと見入った。
大文字の他の文字や形は「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」。送り火は地元住民らでつくる各保存会が実施。大文字保存会によると、大文字の火床の一部が6月の大雨で崩落したため、仮設の火床で対応した。後日、本格的な復旧を始める。