総務省が22日発表した7月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・1%上昇の111・6だった。コメの価格が高止まりするほか、値上げの影響などで幅広い食品が上昇し、家計を圧迫する状況が続いている。政府の定額補助の効果でガソリン価格が下がり、伸び率は6月の3・3%から鈍化し、2カ月連続で縮小した。
コメ類の上昇率は90・7%だった。6月の100・2%から縮小したが、需給逼迫や輸送費の上昇などで高止まりしている。政府が随意契約で大量放出する備蓄米は含まれず、銘柄米の値動きを反映している。コメを使うおにぎりは18・9%、すし(外食)は7・0%それぞれ上がった。
このほか食品の中では、値上げが相次いだチョコレートが51・0%と大幅に上昇し、コーヒー豆が産地であるブラジルの天候不良による出荷量減少の影響で44・4%上がった。
エネルギー価格は24年3月以来、1年4カ月ぶりに下落に転じ、全体で0・3%下がった。ガソリンは1・3%下落した。