「富岳NEXT」の開発体制発表に臨む(前列右から)エヌビディアのイアン・バック副社長、理研の五神真理事長ら=22日午前、東京都中央区
 スーパーコンピューター「富岳」=2021年3月、神戸市の理化学研究所計算科学研究センター

 理化学研究所は22日、スーパーコンピューター「富岳」後継機の開発に米半導体大手エヌビディアが参画すると発表した。人工知能(AI)向けの高速計算ができる画像処理装置(GPU)を担当。先行して全体の基本設計を進めてきた理研、富士通との3者共同体制で、世界最高水準の性能実現に向けた開発を本格化させる。2030年ごろの稼働を目指す。

 後継機は「富岳NEXT」と呼ばれ、創薬や自動車設計、気候変動対策など幅広い分野での貢献を見込む。

 コンピューターの司令塔である中央演算処理装置(CPU)は富士通が担当。GPUと組み合わせたシステムにすることで、富岳から5〜10倍以上の性能向上を目指す。