大阪・関西万博に出展するドイツとセルビアのパビリオン工事に携わった大阪市中央区の建設会社「レゴ」が22日、費用の未払いがあるとして、外資系企業に計約3億2千万円の支払いを求め東京地裁に提訴した。大阪市で記者会見した辻本敬吉社長(54)は、精神的にも経営的にも「ぎりぎりの状況だ」と訴えた。
外資系企業はフランス資本のイベント会社の日本法人「GL Events Japan」で、レゴはセルビア館で約2億3千万円、ドイツ館で約9400万円の未払いがあると主張している。
訴状では、両館ともGLから提供された図面とGLの現場担当者の図面が異なっていたことなどにより、追加の工事費用が発生したとしている。
GLは複数の海外館の工事を担った。マルタ館の下請け業者もGLから未払いがあるとして、6月に提訴している。
GLはこれまでの取材に「契約上の義務と法令を順守しており、事実に反し誤解を与える発言は容認できない。当社の立場を明らかにするため、しかるべき対応を進めている」と回答している。