押収された電子機器に保存されていた、詐欺の練習風景とみられる画像(愛知県警提供)

 カンボジアの拠点で特殊詐欺に関与したとして、日本人男女29人が詐欺未遂容疑で逮捕された事件で、この拠点が関わった疑いのある被害が少なくとも7都県で確認されたことが22日、愛知県警への取材で分かった。29人はかけ子をしていたとみられ、主に長野県警の警察官をかたり電話をかけていたという。

 7都県は栃木、千葉、東京、岐阜、静岡、愛知、三重。このうち6県の警察の合同捜査本部が15日に設置され、2〜5月だけで計約14億円に上るとみられる詐欺被害の実態解明を進める。

 29人は東京都八王子市の男性から現金をだまし取ろうとした疑いで20日に逮捕された。