神戸市中央区のマンションで住人の会社員片山恵さん(24)が刺され死亡した事件で、兵庫県警は22日、殺人容疑で現場から逃走していたとみられる30代の男を逮捕した。県外で身柄が確保された。捜査関係者への取材で分かった。県警は詳しい経緯や片山さんとの接点の有無を調べる。
現場北側の駐車場で見つかった刃物に付いた血液のDNA型が、片山さんと一致したことも分かった。
捜査関係者らによると、片山さんは20日午後6時半ごろ、市内にある会社を退勤。業務に関わる郵便物を出すため、郵便局を訪れていた。帰宅までに立ち寄った店で食料品などを買い、午後7時20分ごろにマンションに着いた。
後ろを追うように20〜30代ぐらいの男が路上を歩いていたことが判明。マンション1階の防犯カメラには片山さんがオートロックのドアを開けた後、閉まる前にすり抜ける男が写っていた。
片山さんは自宅のある6階へ上がるエレベーター内で男に刺されたとみられ、羽交い締めにされる姿が住民に目撃された。