福井市内のビルで消火栓を点検する中消防署員=22日午後

 大阪市の繁華街・道頓堀のビル火災を受け、福井市消防局は22日、ビルの消防設備や避難経路を点検する緊急特別査察を始めた。主に3階建て以上の建物で飲食店が入居し、直通階段が1カ所といった事項に該当する福井市内の77施設を対象に、10月ごろまでに終える予定。

 22日は、中消防署が市中心部の5階建てビルを立ち入り検査。防火扉が正常に開閉するか、消火栓に破損がないかなどの点を調べ、避難経路の階段や廊下が物品で妨げられていないかどうかも確認した。ビルの管理者には、日頃から火災対策を意識するよう注意喚起した。

 市消防局予防課の前田弥さんは「消防設備を適切に維持管理し、火災の予防に努めてほしい」と話した。