【リオデジャネイロ共同】ブラジル連邦警察は20日、ボルソナロ前大統領が隣国アルゼンチンへの亡命を画策していたと明らかにした。地元メディアによると、ボルソナロ氏の弁護士は21日、亡命の意図はなかったと説明した。
アルゼンチンには親しい関係にあるミレイ大統領がいる。警察が押収した携帯電話からボルソナロ氏が昨年2月ごろに同国への亡命を求めていたことを示すデータが見つかったという。ロイター通信によると、アルゼンチン政府当局者は亡命の要請を受け取っていないとしている。
ボルソナロ氏はクーデターを計画した罪などで起訴されている。最高裁は今年7月、国外逃亡の恐れがあるとして、行動監視のためボルソナロ氏の足首に電子装置を装着する命令を出した。現在は自宅軟禁の状態にあり、最高裁は判決を9月2〜12日に言い渡す予定。