建築家の故丹下健三氏が設計した旧香川県立体育館(高松市)の活用を求めている民間団体は26日、高松市で記者会見し、県が進める老朽化による解体工事差し止めを求め、近く高松地裁に仮処分を申し立てる方針を明らかにした。
県による解体工事費約10億円の支出は不当だとして、住民監査請求もする方針。
団体は「旧香川県立体育館再生委員会」で、民間資金での土地建物買い取りと活用を目指している。県は地震による倒壊の危険性があるとして、9月2〜4日に解体工事の入札を予定しており、委員長を務める建築家長田慶太さんは「入札手続きを止め、県と協議する時間を得るため」と説明した。