5月に愛知県犬山市のため池に墜落した航空自衛隊のT4練習機に関し、空自トップの森田雄博航空幕僚長は28日の記者会見で、15日から始めた大型部品の引き揚げ作業で、エンジン2基や主翼、胴体の一部を回収したと明らかにした。

 空自によると、回収作業は、ため池の上に浮かべた足場にクレーンを載せて行った。音響探査装置などで機体の破片が残っていないかどうかを調べており、作業は9月中に終了する予定。

 森田氏は「地元のご意見を聞きながら早期に(ため池の)原状回復ができるようにする」と述べた。