1着でゴールイン、待望の初勝利を飾ったアオラキと大畑雅章騎手

 「純白のアイドルホース」として熱い視線を浴びてきたアオラキ(牡5歳、田村康仁厩舎)が11月15日、JRA復帰戦となった福島8R(芝)で故障を発生し、競走中止となり天国へと旅立った。1万頭に1頭ほどしか生まれない希少な白毛馬で青い目の人気馬をサポート、応援してきた関係者やファンのショックは大きいが、競走馬にとっての「戦場」で、ゴールを目指して全速力で懸命に駆けた姿は立派だった。

 復帰前は笠松競馬場の1600メートル戦が5戦3勝と大好きだった。スマホやカメラを手にしたファンがラチ沿いを埋め尽くす中、豪快なフットワークで刻んだ3回の勝利は、その力強い走りとともに永遠の輝きを放ち続ける。

 JRAでは未勝利のまま2024年2月、地方競馬に移籍。名古屋→浦和→名古屋→高知→笠松と渡り歩いた。東海公営では笠松で9戦、名古屋で5戦。笠松を主戦場とし3勝を飾ってJRA復帰条件をクリアした。まばゆい馬体と父ゴールドシップ譲りのロングスパートはファンを魅了。笠松で気分良く走った時には圧倒的パフォーマンスを披露した。

 笠松での出走回数は中央、地方を含めて最多の9戦。同じくJRA復帰を目指していた人気馬ハルオーブとの「青春(アオハル)対決」もあった。駆け抜ける人馬とラチ沿いのファンが一体になって最高に盛り上がったアオラキの勝利のシーンを中心に「オグリの里」の記事と写真でその雄姿を振り返った。アオラキの白い馬体が最高に輝いた栄光の瞬間をたたえ、ラチ沿いの盛り上がりとともに後世に語り継いでいきたい。アオラキがどうして「笠松マイルで3勝」を挙げられたのかを、中央競馬ファンの皆さんにも知っていただきたい。

木之前葵騎手の勝負服とおそろい。ハート柄のメンコ姿が愛らしいアオラキ

 ■「アオラキワールド」にラチ沿いファン熱視線(2024・3・4)

 まぶしくて神秘的で、ユーモラスな動きに笑顔があふれた「アオラキワールド」だった。

 JRAから名古屋に転入したのに最初のレースは笠松競馬場。「純白のアイドルホース」が降臨―。躍動して輝く白い馬体の美しさ、斜め下向きのユーモラスな顔の動き、ハート柄メンコ姿のかわいらしさ。芦毛の怪物・オグリキャップに代表されるように「白馬」が似合う聖地・笠松で、白毛のアオラキ(今津勝之厩舎)が地方競馬場デビュー。ラチ沿いを埋めたファンたちを熱狂させた。

 笠松・B1特別、木之前葵騎手のハート散らしの勝負服とコラボしたメンコがおそろいで、赤いシャドーロールを装着。パドック周回やレースでも「カメラ目線を送ってくれた」そうで、各地から来場した追っ掛けファンのハートをぶち抜いた。地方デビューは、中央競馬ファンにも馬との距離が非常に近い笠松競馬の魅力を体感してもらう絶好の機会となり、5番人気アオラキの「白い旋風」がコースを駆け抜けた。

ラチ沿いびっしりと若いファン。アイドルホースの返し馬に熱視線を送った

 パドック周回からスタンド前のラチ沿いには若いファンがびっしりと。カメラやスマホを手に熱視線を送った。誘導馬は芦毛のウイニー君で、深沢杏花騎手のカリーナチャム、宮下瞳騎手のアモーレグリーンと女性騎乗の芦毛馬2頭も参戦。白毛・芦毛馬が対象の「ウマ娘シンデレラグレイ賞」モードの一戦となった。

 マイクロバスで到着した木之前騎手らが整列し、ファンに一礼。アオラキに騎乗しパドックを出ると、カメラを構えるファンが待つ外ラチいっぱいの至近距離を進み、ゆっくりと第4コーナー方面へ。サービス精神たっぷりで「こんなに近くで」とシャッター音を響かせる若者たちを感激させた。Uターン後の返し馬では、再びスタンド前を1コーナー方面へと、今度は内ラチ寄りを力強く駆け抜けていった。

 ■最後の直線で追い上げて5着、葵スマイルも

 JRAでは17戦して未勝利、3着3回。脚質は差しタイプでダートは2戦目。5番人気でゲートイン。7番手から4コーナー大外を回って最後の直線で瞬発力勝負。砂をあまりかぶらず、ハイピッチでパワーを感じさせるフットワークで追い上げた。タイムは1分30秒4。結果は5着に終わったが、4コーナーから見せ場のある内容で掲示板は確保した。

アオラキと初コンビ、レースを終えて笑顔で戻ってきた木之前騎手

 木之前騎手は向正面から愛馬アオラキとゆっくり戻ってくると「葵スマイル」を見せて表情は晴れやか。アイドルホースとのコンビでファンの大きな声援と視線を浴びて、今後につながる走りを見せられたことがうれしかったのだ。

 勝った大畑雅章騎手に「どうだった?」と聞かれ「駄目でした」と残念そうだったが、次走へ向けて好感触で「なんか、やれそうな気がしました。これから馬の癖とかも考えて、いい方向にもっていけるようにしたいです」。最後の直線では大外を伸びてきており「結構体力がある子なんで、いいところを伸ばしていきたい」とラストの走りには手応えを感じていた。

 普段、メインレース後はガラガラになるスタンド前。ラチ沿いには誰もいないこともあり、「最終レース、こんなにお客さんがいっぱいとは」と驚いていた警備員や常連さんたち。アオラキを一目見たいという若い来場者が多く「単勝馬券の買い方を聞かれた」という声も聞かれた。ネットの画面越しに応援したゴールドシップファンも多く「アオラキ効果」で馬券販売も伸びた。新たな「白毛伝説」でファンを楽しませてくれた。

1着でゴールイン、待望の初勝利を飾ったアオラキと大畑雅章騎手

 ■アオラキフィーバー、父ゴルシ譲り豪脚で初勝利(2024・3・21)

 「来たー、勝っちゃうぞ」とスタンドのファンも熱狂。アオラキが1600メートル戦で待望の初勝利をゲット。「アオラキフィーバー・イン笠松」となった。

 風は冷たいが青空広がり、春の日差しを浴びて「純白のアイドル」がまばゆく輝いた。今回はホライゾネットを装着し、集中力アップ。パドック周回では2人引きだが気性は穏やか。新コンビ・大畑雅章騎手がまたがると気合乗り十分。ラチ沿いで熱い視線を注ぐファンの前をゆっくりと駆け、返し馬で戦闘モードに入った。

 前走「B1」5着から「A7」にクラスは上がったが、3番人気とファンの期待感が充満。スタートはいつも通りでズブさを見せ、後方2番手からの競馬となった。「きょうも前には行かず、3~4コーナーから仕掛ける作戦か。逃げ馬にどこまで迫れるか」。ところが、この展開予想は見事に外れた。この日のアオラキはホライゾネット効果もあってか、強さが際立ったのだ。

 ■後方2番手からロングスパート、持ったままゴールイン

 大畑雅章騎手のゴーサインに応えて、第2コーナーの残り900メートル地点から早々とロングスパートを開始。父ゴールドシップ譲りの豪脚で向正面からポジションを上げると、3コーナーでは逃げたランタン(深沢杏花騎手)に並びかけて一気に先頭を奪った。4コーナーを回って「これは勝ちそう。後ろの馬も届かない」と思える楽な手応えで突っ走った。          

 最後の直線でも脚が上がることはなく、軽快なフットワークで後続を突き放し、大畑雅章騎手は持ったままでゴールイン。1分43秒1の好タイムで2着に2馬身半差。ゴール手前では初勝利を確信したファンから大きな拍手が沸き起こった。ダート適性は高く、1400から1600への距離延長で本領を発揮した。

レース確定後、堂々と1着の枠場に入ったアオラキ

 白毛馬アオラキにはやっぱり白星がよく似合う。愛馬の勝利に厩舎スタッフもホッと一息。大畑雅章騎手は後検量を終えると、笑顔を見せて「強かったですね、強かった。(向正面から3コーナーでは)強気に攻めちゃって」とレースを振り返ってくれた。

 ■「ゴルシ産駒なんで、変なところを出す前に行っちゃえ」

 初騎乗だったが「ゴルシ産駒なんで、ちょっと変なところを出す前に行っちゃえと思って」とレースプランが見事にはまって、してやったり。気性難から奇行ぶりでも注目された父ゴールドシップ。変な癖を出さないうちに早めのゴーサインで、アオラキの闘志に点火。完璧な騎乗を見せて1着ゴールを決め「出来過ぎですわね」と晴れやか。愛馬との口取り写真の撮影では、今津勝之調教師と厩務員2人も歓喜に浸り、初Vを祝った。

 アオラキの前走は、木之前葵騎手が騎乗して5着だったが、インナーサンクタムで1着だったのが大畑雅章騎手。木之前騎手にとっては、3年前まで所属していた錦見勇夫厩舎の兄弟子で、重賞20勝馬のカツゲキキトキトには交互に乗っていた時期もあった。「体力がある子で、いいところをを伸ばせれば」と2人の間でバトンが交わされ、アオラキを初Vへと導くことができた。

初勝利を飾ったアオラキと喜びの大畑雅章騎手(左)、厩舎スタッフ(笠松競馬提供)

 勝因としては200メートルの距離延長とホイライゾネット効果も大きかった。陣営では「試してみて、効果が出てくれれば、もう少し動けていいはず」と期待。大畑雅章騎手の好騎乗もあって砂をかぶらず集中力を増して、最高のパフォーマンスを見せてくれた。プラス4キロ(482キロ)での出走で力強いフットワーク。芝よりもダート適性が高そうで「A級馬」としてさらなる高みを目指していきたい。 

 ■ファン「ずっとこの瞬間を待ってたよ!」祝福の嵐

 デビューから1年8カ月、19戦目でのうれしい初勝利。ファンの間では「強くてすごい。初勝利おめでとう」「泣いた、感動しました。あの走りすごい、次走を楽しみにしています」と祝福の嵐となった。

 応援に来た若者ら大勢のアオラキファンたちは、愛らしい姿をスマホなどで撮影しSNSに投稿。「ずっとこの瞬間を待ってたよ!」「みんなに見守られながら成長したね。これからもずっと応援するよ」と激励の声も相次いだ。今回もラチ沿いの至近距離をクビを斜めにしながら愛きょうたっぷりで「めちゃくちゃ見てくる」「アオラキちゃん、かわいい。ファンサービス最高」といった熱い声も飛んでいた。

8頭を引き連れて力強い走りでゴールに向かうアオラキ。後方には名鉄電車の姿も

 撮影した中央スタンド前の画像では、アオラキが先頭に立って、各馬を引き連れてゴールへと駆け抜けた。後方では名鉄電車がアオラキを追走するかのように、撮り鉄さんの名所「笠松カーブ」を通過しており、アオラキが8頭と電車をも従えているような画像になった。

 中央時代のレースでは、たたいても動かなかったそうだが、馬具効果と1番人気馬が出遅れた展開の利があった。そして「大畑マジック」がズバリ。ゴールドシップ産駒として、父譲りのロングスパートを発揮させたことは大きな収穫となった。弥富の厩舎に戻ってからも食欲旺盛で、厩務員さんのネット上への投稿によると「競馬明けもしっかり完食しました」とのことだ。

 ネット上では、北海道の生産牧場も「大変お待たせしました!アオラキがついに初勝利を挙げてくれました」と感激ぶりを伝えた。初勝利の口取り写真撮影では、大畑雅章騎手とともに担当厩務員もホッとした表情。「目標の1勝を達成できて一安心しており、皆さんのご声援のおかげです」とアオラキの背中を押してくれたファンたちに感謝の言葉を伝えた。

アオラキの返し馬を撮影するラチ沿いのファンたち。パドック内にはハルオーブ(7)

 ■ハルオーブ3着アオラキ5着、ラチ沿いファンサービス満点(2024・4・30)

 4月末、ウマ娘シンデレラグレイ賞の熱気と興奮が冷めない笠松競馬場。コラボイベント&レースの翌日、元JRAのアイドルホース2頭「アオハル」の直接対決が実現。華麗な競演に熱烈なファンたちが大声援を送った。

 舞台はA5・B3組の1400メートル戦。笠松移籍初戦を迎えたハルオーブ(牡4歳、後藤佑耶厩舎)が3着。笠松で2勝目を狙ったアオラキは5着。それぞれ馬券圏内、掲示板を確保してまずまずの走りを見せてくれた。

パドックからコースに出た瞬間のアオラキ。重馬場での砂の感触に頭をひねっていたのか

 アオラキは地元・名古屋では1番人気で11着と完敗後、笠松で巻き返そうとした。パドック前のラチ沿いには2番・アオラキ、7番・ハルオーブを応援する若者ら大勢のファンがびっしりと並んだ。乗り役がスタンドに向かって一礼し騎乗すると一気にヒートアップ。すぐに本馬場に出て返し馬に向かうと「お目当ての馬を撮ろう」とカメラやスマホを手にしたファンの撮影タイムは、よりにぎやかになった。笠松で初対面した人気馬2頭に熱視線が送られ、華やいだムードに包まれた。

ラチ沿いからの熱い視線を浴びて、アオラキも顔を向けてファンサービス

 ゴールドシップ産駒で注目のアオラキは、入れ込むこともなく落ち着いた様子でこの日もファンサービス満点。グネグネと首をひねりながら本馬場入り。外ラチ沿いから4コーナー方面へゆっくりと向かった後、反転するとスタンド前を疾走。スタンド側に顔を向けたりと愛らしいしぐさでファンを楽しませた。

 ■ロングスパート不発も、目標は「3勝・中央復帰」

 アオラキには笠松で初Vを飾ってくれた大畑雅章騎手が騎乗し4番人気。A級勝ちがあり、相性もいいコースで2勝目を狙ったが、いつものように出遅れ気味でスタートし最後方。勝ったレースのようなロングスパートは不発で、4コーナー大外を回って3頭をかわし5着が精いっぱいだった。

 JRA未勝利馬は、地方で2~3勝すれば中央復帰の道が開ける。その受け皿にもなっている笠松競馬のレベルは、地方競馬の中でも「最後方」で、勝利を挙げやすいとされている。JRA1勝クラスと笠松A3組が一緒に走る交流戦では、JRA勢が圧倒的に優位な状況だ。

1着ゴールを決めて笠松で2勝目を飾ったアオラキ(右)と大畑雅章騎手。ダブルダブルの追撃をかわした

 ■得意の笠松マイル連勝、ハルオーブは5着(2024・5・24)

 「2勝目おめでとう」とファンも歓喜。名古屋の白毛馬アオラキが笠松競馬場での得意の1600メートル戦で、後方から大まくりを決めて2連勝を飾った。地方競馬のアイドルホースの競演第2ラウンドは、まばゆい白馬が真っ先にゴールを駆け抜けた。笠松のハルオーブも5着に踏ん張った。

 アオラキが笠松マイルを好んで連勝できたのは、特有のコース形態にもあったのでは。スタートしてすぐに3~4コーナーへと向かい、コーナリングのフットワークに優れたアオラキがすんなり中団やや後ろにつけて、楽な手応えで気分良くロングスパートにつなげることができたからだ。

 「アオハル」の熱いドラマに、多くの推し馬ファンたちがスタンド前に駆け付けて声援を送った。4歳同期のJRA未勝利馬による再戦。第2ラウンドを終えて1勝1敗となった。

 A4組「下剋上特別」の1600メートル戦。アオラキが3番人気、ハルオーブは5番人気で逃げ馬不在の混戦レースとなった。アオラキには主戦の大畑雅章騎手が騎乗。3走前に笠松マイルを勝ったレースと同じ7番枠を引き当て「好走モード」に突入した。

 馬場が乾いて、アオラキ陣営はホライゾネットなしでも砂をあまりかぶらず、後方外めから押し上げる作戦。「(11着に敗れた)名古屋の馬場は合わないし、1500メートルでは短い印象もあり、100メートルでも長い笠松へ。仕上がりも良い」と前走5着から中3週で参戦した。 

アイドルホース競演。パドックを周回するアオラキ(手前)とハルオーブ

 ハルオーブは宮下瞳騎手が手綱を握った。3番・ハルオーブと7番・アオラキを一緒に撮影できるシーンもあり、カメラやスマホを手にした若者たちが胸をときめかせて熱い視線を送った。本馬場入場では、スタンド側のラチ沿いぎりぎりを歩いてくれた両頭。ファンとの距離がとても近い笠松競馬場ならではのファンサービス。それを理解してか、ともにゆっくりと進んで返し馬へと向かってくれた。

 ファンも注目する役者・アオラキの「グネグネ芸」はパドックを出るまでやや控えめだったが、返し馬に入ったハルオーブと対面すると「顔をグニャリ」。コースの内と外で、ハルオーブも白毛馬が珍しいようでチラ見。バチバチとお互いを意識しているようなしぐさで、見守るファンを喜ばせた。2頭ともに軽やかな動きで好仕上がりをアピールした。

ラチ沿いを歩くアオラキ(7)と宮下瞳騎手騎乗のハルオーブ(3)。チラ見しながらバチバチとお互いを意識か

 ■豪快なフットワーク、復帰へ「あと1勝」

 アオラキは最高のパフォーマンスを発揮した。いつものように出遅れ気味のスタートだったが、これも砂をかぶらないためか。前進気勢は素晴らしく向正面からロングスパート態勢。3コーナーから大畑雅章騎手のゴーサインに応えて、父ゴールドシップ譲りの豪快なフットワークで4コーナーを回ると一気に先頭に躍り出た。最後方にいたダブルダブルに詰め寄られたが、クビ差で押し切った。1分41秒6で初勝利よりも1秒5も速い好タイム。相性抜群の笠松マイルで2勝目を挙げ、JRA復帰条件まで「あと1勝」とした。

1着で装鞍所に戻ってきたアオラキと大畑雅章騎手。左はハルオーブ

 ■大畑雅章騎手「笠松では外差しで走りがいい」

 装鞍所エリアに戻ってきたアオラキは、陽光を浴びてキラキラと純白の馬体を輝かせ、厩舎スタッフの期待に応えた。大畑雅章騎手は「行く脚はないが、笠松では走りがいい。外差しが効くし、さらに上のクラスへ行っても、着ぐらいはいけそう」と。ホライゾネットを外したため「やはり砂をかぶってモタモタもしたが、3コーナーからスパートしていい走りでした。内容は(完勝だった)初勝利の時の方が良かったが」とのことだが、鮮やかに2勝目をエスコート。絶妙のタイミングで追い出し、後続の追撃もしのぎ好騎乗が光った。

 ネット越しのライブ映像などで観戦した全国のファンからは「豪快な走りでしたね。後方からのロングスパートで押し切る姿は血を感じさせる」「ゴルシ感がよく出ていた。砂をかぶらなければダートでもこなせ、意外な適応力を見せてくれている」などと頑張りをたたえる声が多く寄せられた。笠松で3勝目を挙げればJRA復帰が可能となる。=次回につづく。


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 (筆者・ハヤヒデ)電子メール ogurinosato38hayahide@gmail.com までお願いします。
 
 ☆最新刊「オグリの里4挑戦編」も好評発売中

 「1聖地編」「2新風編」「3熱狂編」に続く第4弾「挑戦編」では、笠松の人馬の全国、中央、海外への挑戦を追った。巻頭で「シンデレラグレイ賞でウマ娘ファン感激」、続いて「地方馬の中央初Vは、笠松の馬だった」を特集。

 林秀行(ハヤヒデ)著、A5判カラー、196ページ、1500円(税込み)。岐阜新聞社発行。笠松競馬場内・丸金食堂、ふらっと笠松(名鉄笠松駅)、ホース・ファクトリー(ネットショップ)、酒の浪漫亭(同)、岐阜市内・近郊の書店、岐阜新聞社出版室などで発売。岐阜県笠松町のふるさと納税・返礼品にも。