岐阜県下呂市の下呂温泉から約8キロ南東にある大字(あざ)で、益田川(飛騨川)の支流・竹原川の上流域にある山間地です。「厩(うまや)」は馬小屋の意味ですので、どうやら馬と関係しているようです。

 1605(慶長10)年の飛騨国郷帳には既に「御厩野村」の村名があります。1875(明治8)年以降に現在の字名となりました。角川日本地名大辞典では由来について「往古馬を放牧した野であったことによるという(後風土記)」とあります。

 一方「岐阜県の地名」(平凡社)で御厩野村は「国境舞台峠は鎌倉より源頼家が訪れた折、猿楽を観賞したところとされ(飛騨国中案内)、諸将が馬をつないだ場所が当地だとも伝える」としています。

 やはり、どちらの資料も馬が関係していると説いています。放牧したのか、つないだのか―。想像するだけでロマンがありますね。

【答え】みまやの