岐阜県大垣市の国道21号沿いの町名で、大垣市から赤坂方面などに北上する国道417号との交差点があります。いずれも交通量は多いので、「河間」の交差点標識を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

 「河」の字があることから水に関係することは想像できますが、新修大垣市史によると、地下水が湧く自噴湧泉「がま」があることが由来だそうです。起こりは古く、室町期には上申文書に「カマ」の表記があります。現在の町名になったのは、1928(昭和3)年から。「水の都」とされる大垣市らしい町名です。

 河間町では、39(昭和14)年にイビデンが河間事業所を開設し、良質な地下水を利用して電子基板を中心に事業を営んできました。現在は、高機能ICパッケージ基板の生産能力を増強するためリニューアルしています。豊かな湧水は、生活だけでなく大垣市の産業も支えています。

(角川書店『角川日本地名大辞典』などを参照)

【答え】がまちょう