岐阜市は21日、市内の1医療機関で実施した新型コロナウイルスワクチンの個別接種で、10~90代の男女29人に、使用期限が29~142日間過ぎたワクチンを誤って接種したと発表した。現在、健康被害は確認されていない。

 医療機関は昨年9月2日から同10月30日の間、1、2回目の接種として期限切れのワクチン計42回分を使用していた。今年1月に市が高齢者施設の入所者への3回目接種券の前倒し発行のため接種履歴を確認したところ、配送日付などから期限切れワクチンを使用したことに気付いた。

 市によると、医療機関はワクチンが温度管理や解凍などで使用期限が変わることを十分に認識していなかったとみられる。市は誤接種した29人のうち23人の抗体検査をしており、希望者には再接種する。他の1人は3回目接種を終え、1人は死亡。4人は外国人ですでに出国した。市は死亡した人の死因は、期限切れワクチンの接種とは関係がないとしている。

 医療機関は期限切れワクチンの接種費用の請求分を返還し、市はこの医療機関との委託契約を解除する。