従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する「健康経営」に取り組む企業が県内でも増えてきています。

 「ぎふ健康づくり応援プロジェクト」では、健康経営に積極的に取り組む企業をシリーズで紹介していきます。

2026年3月28日掲載

株式会社 河地鉄工(多治見市)
製造業

保健師による面談や講座、禁煙強化で目指すは会社の保健室づくり

 

 河地鉄工では、経営理念の「明日の笑顔を生み出すキカイをつくる」の達成に向け、河地勝彦社長や健康経営アドバイザー資格を持つ総務担当者が中心となって会社自体が『保健室』のような役割を果たせるよう工夫を凝らしている。

 5年ほど前からは全社員を対象に3カ月に1回、保健師との面談を行っており、上司や総務担当者に直接言いにくい悩みなどを伝える場となっている。健康診断やストレスチェックの結果返却後にも保健師による面談がある上、継続して同じ人に依頼していることから保健師を身近に感じている社員は多い。

 また、月1回は講師を招いて健康講座を実施。昼休憩を延長して行うため、毎回ほとんどの社員が受講する。技能実習生に向けては母国語のテロップを入れて理解を促している。

 昨年から特に力を入れているのは禁煙支援。禁煙したいと考えている社員は、親しい社員に見守り役を依頼して「禁煙宣言」をする取り組みで、宣言者には商品券のプレゼントもある。これまでに8人が禁煙に成功した。

 毎朝のストレッチや定期的に行う懇親会も、心身の健康づくりの一つと位置付けており、これらの積み重ねで、社員、得意先、仕入れ先など関わる全ての人の笑顔につなげていく。

【会社概要】
■本社/多治見市姫町7-192 ■創業/1982(昭和57)年3月 ■代表者/代表取締役 河地勝彦 ■従業員数/45人(男性39人、女性6人)

東清株式会社(中津川市)
廃棄物処理業

地域になくてはならない会社を目指し、福利厚生の充実や健康経営に長年注力

 

 地域の環境保全の担い手として、浄化槽・下水道の維持管理や廃棄物収集を行う東清。創業者の吉村松太郎氏は「地域と社員、その家族を大切に」と考え、古くから福利厚生の充実や健康経営に力を入れてきた。

 朝礼時のラジオ体操は1974年に開始し、毎日欠かさず継続。健康診断のメニューや予防接種の補助は手厚く、労働災害の中で最も多いハチ刺されの対策として抗体検査などもある。抗体検査の結果はヘルメットに表示し、もしもの際に備えている。従業員が疲れをためないよう、毎日午後6時には完全施錠しており、2026年度からは年次有給休暇の計画的付与も始める。

 メンタルケアについては毎月、臨床心理士によるカウンセリングを実施。心の問題は社員一人で完結することが少ないため、対象を従業員の家族にまで広げている。

 さらなる改善に向け、各職場の代表を集めた「くるみん委員会」から出た意見も大切にしている。腰痛に関する意見が出たことから、昨秋から館内放送を使って2分程度の「ちょこっと腰痛予防体操」を毎日行っている。

 取締役環境事業部長の吉村栄里さんは「企業理念に結び付いた健康経営にすることが継続する上で大切。これからも『ここで働いて良かった』と従業員の皆さんに思っていただけるように取り組んでいきたい」と話している。

【会社概要】
​■本社/中津川市駒場2290-3 ■創業/1962(昭和37)年11月 ■代表者/代表取締役 吉村敏博 ■従業員数/83人(男性79人、女性4人)

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