ゴールデンウイーク初日、傘を差して古い町並みを歩く人たち=29日午前11時50分、高山市上三之町
あいにくの雨で人影もまばらな園内=29日午後1時18分、各務原市川島笠田町、河川環境楽園

 最大10連休にもなるゴールデンウイーク(GW)が29日、スタートした。一昨年から続く新型コロナウイルス禍で移動制限のない初めての大型連休。あいにくの雨天スタートとなったが、観光地や大型公園、イベント会場では、訪れた人たちが感染症対策に気を向けつつ、自由に行き来できる状況を歓迎していた。

 コロナ禍前のGWは1日4万人前後が来場していた岐阜県各務原市の河川環境楽園は、雨で来場者の姿はまばらだった。屋根付きの遊具に子どもの姿がちらほらと見られ、屋内施設である併設の世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふが一部にぎわっていた。

 子どもの友達家族と遊びに来た関市の女性会社員(37)は「これまでずっと我慢してきたんだから、このゴールデンウイークは自由に過ごしたい」と制限のない状況を喜んでいた。連休後半には3年ぶりに家族旅行で県外へ出かける予定で「子どもたちに家の近くだけで遊ぶよう言うのは、もういい加減かわいそうになってきた」とも続けた。新型コロナウイルスの新規感染者数を伝えるニュースは最近見なくなったという。

 例年、観光客の車両で交通渋滞が発生する高山市の中心市街地はこの日人出はあるものの、目立った混雑はなかった。民芸品店を営む男性(71)は「観光客が増えてきたのはありがたい」と歓迎しつつ「感染拡大はやはり心配だ」と表情を曇らせた。

 岐阜市内の進学ガイダンス会場。養老郡養老町から訪れた高校2年の生徒(16)は、志望大学を見学するためGW中に東京を訪れる予定という。「夏までに進路を見据えたいので、自分の目で見て考えたい」と意気込む。母(47)は「今年は行動制限がなく、県外へも行けるのでありがたい。大学受験は子どもの今後を左右するし、待ってはくれない」と語った。