「真贋見極め、5つのポイント」、まずは①から④のおさらいからです。

① より生の情報に近いか
 肌感覚の情報がもっとも「真」を見極める確実な方法だ、という話。

② 利害関係は何か
 情報の発信者の狙いは何か、という話。

③ 時間に耐え得るか
 情報には鮮度があり、時間が経っても判断材料として使える『長寿の情報』を見極めることが大切だ、という話。

④ 他の分野でも説明できるか
 人生訓や定石に通じる情報には有効なものが多い、という話。

 ①から④、いずれも情報を受ける側からの「真贋見極め」です。
 ただし、これで見極めが完璧になったとしても、簡単には相応の成果には結びつかないかもしれません。
 しかし、続けていけば確率はきっと上げられる世界なのだ、と筆者は考えます。

 そして、最後の「⑤感情を強く揺さぶってこないか」です。
 「投資は心理戦」、これは本コラムでも何度か触れてきたことですが、メンタルのあり方次第で投資成果は雲泥の差になる、そんな話です。

 テレビのクイズ番組などは差し詰め、そうやってできているのだと思いますが、例えば典型的なのは「クイズタイムショック」でしょうか。
 1分間で12問の出題があって、5秒ごとに制限時間がやってくる、しかも解答席を高い場所に設けて、解答者の緊張を煽り「今、何問目?」とパニック状態にさせる、あの番組です。
 いつもなら、冷静だったならなんのことはない、そんなことがこと「制限下」に置かれると、人は途端に正しい判断、行動ができなくなってしまいます。

 今年のWBCではないですが、例のピッチクロックという時間制限、あれで調子を崩す選手が結構いたりしたとか、バスケットボールでいうならシュートを打たなければならない「24秒ルール」、将棋ならば頓死(とんし)を招く「秒読み(1分将棋)」・・・時間制限というギリギリの極限状態にさらされて思考力が低下、まともなパフォーマンスがあげられない、そんな例はたくさんあります。
 そしてもれなく、その際は「孤独」にさせられているものです。
 自分ひとりで対処しなければならない、論理的思考ができなくなって直感(第一感)に頼らざるを得なくなるわけです。

 資産運用も同じくです。

 一分一秒、刻々とマーケットは動いていき、...