ブルペンで投球練習する西濃運輸の船迫=西濃運輸グラウンド

 社会人野球の第93回都市対抗大会(7月18日から12日間・東京ドーム)の出場権を懸けた東海地区2次予選が20日、愛知県の岡崎市民球場で開幕する。14チームが出場し、敗者復活方式のトーナメントで6枠の代表権を争う。2年連続39度目の本大会出場を目指す西濃運輸(岐阜県大垣市)は、大会第2日(21日)の第2試合(午後1時開始予定)でジェイプロジェクト(名古屋市)と初戦を行う。

 今年から佐伯尚治監督が率いる新生・西濃運輸の都市対抗予選初陣。2014年の都市対抗Vを知る佐伯監督の采配が注目される。

 今月上旬に地元で開かれたJABAベーブルース杯争奪全国大会では、新生・西濃運輸の一端が見られた。予選リーグ2試合で、2桁安打2桁得点を記録し大勝。佐伯監督は「取り組んでいることが結果につながった。自信になる」と振り返る。

 ベーブルース杯で特に光ったのは、これまでの西濃運輸では多くなかった機動的で多彩な攻撃。バントや盗塁に、エンドラン、セーフティースクイズ…。コンパクトに捉えるバスター打法も多用した。4番の原田大輔は「ことしはアグレッシブ。仕掛けて、隙を突く。攻撃パターンが広がっている」。伝統の手堅い攻めに加え、あらゆる作戦を駆使して得点を呼び込んだ。

 ただ、破壊力のある攻撃を見せた一方で、準決勝は散発5安打に抑えられて1点しか奪えず敗退した。打撃には波があるため、やはり土台は投手陣を中心に1点を守り抜く野球となる。昨年の東海2次予選では、第4代表決定トーナメントの全3試合を1点差で制して勝負強さを発揮した。今大会に向けても佐伯監督は「しつこく相手に付いていき、粘り強く戦っていく」と、基本は守り勝つ野球を身上として臨む覚悟だ。

 投手陣はエースの船迫大雅、鈴木彩隼、野田晃誠(大垣日大高出)が軸。継投が予想されるため、林優樹ら複数擁する左腕に加え、経験豊富な堀田晃と山下大輝がけがから復帰したのも大きい。船迫は「絶対にチームを勝たせる気持ちで投げる」と闘志を込める。

 初戦のジェイプロジェクトとは昨年の第4代表決定戦で延長十八回、6時間55分の記録に残る激戦を繰り広げた。「向こうは負けて意識してくると思う」と佐伯監督。原田も「因縁みたいな感じ。どんな展開でも1点多く取って勝てれば」。難敵を退け、勢いに乗りたい。