仕掛けた網を引き上げる組合員=美濃市、長良川
網に掛かった鮎などを丁寧にはずす組合員=同

 岐阜県美濃市の美濃橋に近い長良川で17日夜、伝統漁法の「夜網漁」が行われた。地元の漁師が、明かりで川面を照らしながら、櫂(かい)で舟べりをたたき、魚を網に追い込んだ。

 長良川中央漁協管内での網漁解禁に合わせて、40年以上漁を続ける中山文夫さん(70)=同市加治屋町=ら8人が漁を行った。

 午後7時半過ぎ、一帯が暗くなると、舟に3人が乗り込み、網を下流から順に5カ所に仕掛けていった。その後、舟で下りながら、水面をライトで照らしたり、櫂で「トントントン」と音を立てたりして、眠っている鮎を驚かせ、網に追い込んだ。

 網を回収後、組合員は慣れた手つきで鮎や雑魚を丁寧に外した。中山さんらによると、多い年は一晩で約2千匹掛かることもあるが、この日は約200匹。とげのある「ギギ」も大量に掛かり、「砂地が増えているようだ」と川の環境の変化について話した。

 漁は10月まで月に1、2回ほど実施するという。