「岐阜県人の世界大会をやりませんか」

 10年ほど前にブラジルの長屋ってゆうごジンから送られてきたこのメールが全ての始まりやった。岐阜県人会インターナショナル(GKI)の現在の会長である。「ぜひやりましょう」と返信したものの、そんな突拍子もないことが本当に実現できるとは思ってなかった。実際、各国の県人会長へのメールもスルーされ、返信はボクだけやったそうだ。

 去年になって、またおんなじメールが来た。今度は、コロナ禍も後押ししたのか、多くの岐阜県人会が賛同し、あれよという間にGKIが発足。世界大会の実施も決まり、彼の10年来の執念が実ることになった。

 会長の「ハッピー、実行委員長やってくれ」をつい引き受けてまったのが運のつき? 時差の関係で早朝4時や夜中12時からが当たり前のオンライン会議は、この1年で130回を超え本業より忙しくなった。

 また、各地のメンバーとの潤滑油目的で開くオンライン飲み会は、日本の時間帯に合わせて当地ロスは朝の3時…。それはそれで楽しいもんやが。

 国内外26の岐阜県人会が加盟するGKIは「岐阜愛」を合(愛)言葉に、交流活動を続けている。若者の啓蒙にも力を入れとって、「岐阜の若者と世界をつなげよう(ギフセカ)」プロジェクトでは、世界で活躍するメンバーが小中高の授業で自身の体験や学びを講義して、世界に目を向けてまおうという取り組みを行っている。

 ただ単に、世界に飛び出してほしい、ということやなく、海外からの視点で岐阜の魅力や課題を再発見し、母県の地域振興に貢献できるような人材育成の一助になればとの願いからである。また世界大会では、県との間で県産品の海外展開に関する覚書を締結し、GKIが県産品の販路拡大を後押しする。

 このように、世界の岐阜県人の交流という当初の目的から一歩進んで、海外在住ならではの経験、ノウハウやネットワークを使うことで、岐阜の知名度向上や産業振興の手助けをするというミッションが加わった。これらは、GKIメンバーが自分を育ててまったふるさとに恩返ししたいという気持ちの表れでもある。

 そして今週末に世界大会の本番を迎える。29日(土)の記念式典では、世界に羽ばたいた岐阜人たちの物語を講談と箏・ピアノの異色コラボでお届けする。30日(日)には、世界を舞台にする岐阜県人によるパネルディスカッションや講演会など、盛りだくさんの交流イベントを予定している。=おわり=

 

◆世界大会実行委員長/GKI副会長 ハッピー水谷さん略歴

 

はっぴー・みずたに 岐阜市梅林出身、米国・ロサンゼルス在住。

 アクセンチュアのパートナーを経て、ロスの気候といい加減でのんびりした雰囲気が気に入り「ここに住まなあかん」と移住。現在は不動産業を営む。南加(南カリフォルニア)日系商工会議所副会頭。南加県人会協議会前会長。南加岐阜県人会前会長。

▼メッセージ

 世界大会では、ふるさと岐阜を愛してやまん世界のジンと岐阜のジンがついにリアルでつながります。ぜひ、皆さんも来場して「岐阜愛」で交流を深めて下さい。多くの方々の参加をお待ちしとります。