岐阜を代表する観光地の一つ「岐阜城」=岐阜市

 ふるさと岐阜県人会は県内にできた岐阜県人会です。普通は他県や海外に岐阜県人会ができるものですが、岐阜県人会インターナショナル(GKI)発足に伴い地元に県人会があってもいいのではないかという声もあり発足いたしました。

 きっかけは令和3年の1月末、音声SNSが日本に上陸し広がりだしたことです。その時に岐阜県を盛り上げたいと考えていた私が個人的に音声SNSに参入し、3月ごろから「岐阜県民会」という名称に変更して運用を始めました。

 すると県内の在住者をはじめ県外や海外の出身者が集まるようになり交流が始まりました。初めのころは県内の方々が集まり、次第に国内に住んでいる岐阜県出身者が懐かしいと集まるようになってきました。

 しばらくすると海外からも岐阜県出身者が参加してくれるようになり、カナダ、カンボジア、台湾、アメリカ、ブラジル、ヨーロッパなどの岐阜県人が集まってきました。多い時は国内の人も含めて20人以上の岐阜県人でにぎわったものです。一時は半数以上が海外在住者というすごいことになっていました。ふるさと岐阜県人会は音声SNSがつないでくれたご縁によって始まりました。

 その中にブラジル岐阜県人会の大野美夏さんが来てくれるようになり、5月のGKIの発足に向けて準備しているので地元の岐阜県人にも力を貸してほしいと依頼されました。それが現在のふるさと岐阜県人会のきっかけとなりました。

 当初、地元県人会発足にあたり名称を何にしようかと皆で考えました。「岐阜県岐阜県人会」では何かしっくりこないし、逆に意味不明にもなります。そこで、国内外から地元に帰ってきた岐阜県人に気軽に声をかけていただき、お茶をしたり食事をしたりするような「おかえりなさい」という意味を込めてアットホームな「ふるさと岐阜県人会」という地元ならではのネーミングになりました。

 現在の主な活動は相変わらずの音声SNSです。週に3回、月・水・土の午後10時からのミーティングです。ミーティングと言ってもたわいもない雑談ですね。ここはまるで居酒屋のような存在、普段の出来事や新しい情報、近況報告もあれば、クイズ大会をやったりと憩いの場になっています。ここに来ると岐阜県人が誰かいるので毎回楽しみにしていると喜ばれています。どなたでも参加していただけますので、ぜひお気軽に遊びに来てください。

 ふるさと岐阜県人会は堅苦しい組織ではなく、誰でも気軽に参加していただけます。会費もありません。今後はコロナがもっと落ち着いたらリアルでお会いしたり、いろんなイベントも考えていきたいですね。

 私の夢は岐阜県を日本一の観光地にすること、世界に岐阜県を知ってもらうことです。私はご縁をつなぎ、人と人をつなぐのが使命だと考えています。本業でもプライベートでも同じです。日本一の夢から世界へ飛び出していけるこのご縁に心から感謝しています。

◆ふるさと岐阜県人会長 池村周二さん略歴

 

 いけむら・しゅうじ 1960年生まれ。武義高校、岐阜経済大学(現在の岐阜協立大学)経済学部経済学科卒。県内のアパレルメーカー、名古屋の通信系会社、地元ホームセンターを経て美濃市観光協会で事務局長として長年勤務。定年後はSNSアドバイザー、ライブコマーサー兼指導者として独立。GKI副会長。

▼メッセージ

 岐阜県は四季のバランスがよいと北海道や沖縄の方もうらやむ素晴らしい川と山と自然いっぱいのところです。無いものは空港と港だけ。もっと自信をもって岐阜県を自慢できる、そんな県民でいっぱいにしたいです。