合掌造り集落を水のカーテンで覆った一斉放水訓練=7日午前8時2分、大野郡白川村荻町

 岐阜県大野郡白川村荻町の合掌造り集落で7日、一斉放水訓練があり、世界遺産を守る水柱が紅葉した集落の各所に立ち上った。

 100棟を超す合掌家屋を火災から守るため、集落には59基の放水銃が設置されている。操作を担う住民の訓練のため、秋の全国火災予防運動(9~15日)ごろに毎年実施されている。

 午前8時、サイレンの合図とともに放水が始まると、かやぶき屋根を越す高さ20メートル近くまで水柱が上がり、延焼を防ぐ水のカーテンを形作った。

 荻町では2019年、訓練8日後に小屋火災が起きている。訓練に参加した国指定重要文化財「和田家」当主の和田正人さん(61)は「あの時は火事の恐ろしさを身を持って感じた。きょうはちゃんと操作できてホッとした」と話していた。