従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する「健康経営」に取り組む企業が県内でも増えてきています。

 「ぎふ健康づくり応援プロジェクト」では、健康経営に積極的に取り組む企業をシリーズで紹介していきます。

10月27日 掲載


作業現場での安心・安全対策はもちろん、従業員の健康管理強化にも尽力

 作業所での取り組みとして、安心・安全に作業ができるようにAEDを設置。熱中症予防対策も徹底しており、ウオーターサーバーなどが設置されているほかに、電動ファンがついた空調服を現場従業員全員に支給している。

 従業員から健康に関するアンケートを取ることで健康状態を把握。結果をフィードバックして、会社全体での健康増進を図る。メンタルサポートとして専門家による電話相談や、健康増進をアドバイスしてくれるアプリを利用できる環境も整備した。

 大腸がんの健診など健康診断の項目を増やすことで、従業員の健康管理強化にも尽力。希望者を対象としたインフルエンザの予防接種の費用は、10年以上前から会社が全額負担しており、各従業員が都合のいい日時に接種できるようにしている。

 若い人材の発掘にも注力。中津川工業高校や恵那農業高校の生徒たちにインターンシップ(就業体験)の場を設け、技術指導や実習のサポートにも力を入れており、地元の中学生を対象とした職場見学も行っている。また、土石流などの自然災害に備えて、安全な避難場所の設置や避難訓練を実施するなど地域貢献活動にも精力的だ。

 2018年には、労働環境の改善や人材育成に取り組む建設業者を県が認定する「ぎふ建設人材育成リーディング企業」のシルバーランクに選出された。河内政幸総務部長は「会社側が従業員の健康管理をしっかりできる体制を整えたい」と話し、職場環境の改善に取り組んでいく。



長く働ける職場づくりを整備、健康面でのサポートにも注力

 20代から80代までと年齢層が幅広い職場で、職員たちが長く働きたいと思える環境づくりに尽力する。2020年から2年連続で経済産業省の「健康経営優良法人」に認定。全国健康保険協会(協会けんぽ)岐阜支部の「ぎふ健康経営認定事業所」にも認定されている。2018年度には、県がワークライフバランスに力を入れている企業を認定する「エクセレント企業」にも選ばれた。

 食事面では昼食時に100円を払えば、おかずの種類が豊富で健康にも配慮した社食を食べることができ、水やお茶を自由に飲める環境を提供。食事習慣の改善や睡眠の質を上げるためのアドバイスをしてくれるアプリが利用できる環境も整備されている。

 有給休暇の取得率も高く、2016年から5年連続で80%に迫る。残業時間も少なく、夜勤の時間も短い。また、職員同士がしっかりとコミュニケーションを図れるように、情報を共有するアプリを活用している。

 そのほかにも健康に関する情報を給与明細と一緒に渡すことで職員が目を通すように工夫を凝らしたり、禁煙外来の補助を会社側が一部負担するなどしている。専門家によるメンタルサポートを電話で受けることも可能で、ハラスメント防止の研修会も行っている。

 3つあるグループホームの1つである神戸ひまわりの浅野宏隆施設長は「今後はストレスチェックもしっかりと行い、職員たちが体を動かす場なども設けられたら」と話し、職場環境の整備を進めていく。



●本プロジェクトにご賛同いただけるパートナー企業を募集します。パートナー企業には、健康経営などに関する情報提供や、特集内での健康経営の取り組み紹介などを予定しています。
●「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。