9月20日 掲載


 企業が従業員の健康づくりをサポートすることにより企業価値の向上が期待できるという「健康経営」が注目されています。

 健康経営の第一歩は、健康診断です。1977年の開院以来長きに渡って、健康診断や人間ドックに力を入れている操健康クリニックの操裕院長に健康経営の大切さやクリニックの取り組みなどについて聞きました。


従業員の
健康状態を把握しよう

操健康クリニック院長 操 裕

 健康経営には、従業員の健康状態を把握する定期健康診断は必要不可欠です。当院は開院時、民間医療機関として県内で初めて人間ドック部門を設け、人間ドックや健康診断を通じて、今日まで皆様への「健康プロバイダー」として取り組んできました。また、現下のコロナ・パンデミックでは、 まさに肥満・高血圧や糖尿病などの生活習慣病やがんなどが重症化因子となっており、これまで以上にこれらの早期発見とケアに注力していきます。

 さらに目指すのは、「Beyond Prevention〜予防を超える医療」。病の早期発見のみならず、病が未病のうちにその芽を断つために何ができるかということです。その一環として昨年2月に開設したのが「MISAOフィクササイズセンター」で、医師や理学療法士らがチームを組み、生活習慣病予防や日常生活を妨げる痛みを和らげるための運動療法を支援しています。パーソナルトレーニングで薬に頼らない「ファーマーフリー・フィットネス」、体の痛みの解消を目指す「ヘルスアップ・リハビリ」は着実に実績を上げています。

 一方で、企業の健康経営をサポートする事業として、理学療法士や管理栄養士らが企業を訪問、社内でできる運動療法や栄養指導も行う予定でしたが、コロナ禍で活動は中断を余儀なくされました。その代わりに、会社や自宅で、特別な器具なしで気軽にできる体幹トレーニング法を無料動画配信するSNS「くびれ隊長」を新たに創設し、チャットで質問や健康相談に対応、コラムも定期配信し、健康経営サポートに取り組んでいます。

 また、アロマセラピーに精通した看護師によるメディカル・アロマセラピーも行っています。施術しながら利用者の悩みを傾聴することで、精神面の健康を促します。リハビリや運動に相乗効果があり、多忙な日々を過ごす女性やがん治療後の女性から好評です。

 当院は、先代が開設した当初から「医療機関らしくないクリニック」を最重要コンセプトとしており、院内も随所に「医療機関らしくない」デザインを散りばめています。そして、健康のためになることであれば、何にでも挑戦、「変わり続ける」ことを実践し、利用者に「今年も来て良かった」と感じてもらえる環境を今後も提供していきます。同時に、この姿勢は当院で働く従業員の健康、やりがいにとっても重要であると信じます。

 人生100年時代、いつまでも健康でいきいき働くためには、健診や人間ドックにより、自らの健康状態を知ることが大切です。企業というチーム全体が、心と体の健康を大切にすれば、チームのパフォーマンス、生産性は自ずと向上するでしょう。私たちもその一助となれれば幸いです。


わたしたちはぎふ健康づくり応援プロジェクトに参画しています