従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する「健康経営」が注目を集めています。 企業の活力や生産性が向上する効果が望める一方で、「健康経営の具体的なやり方がわからない」と悩む事業主が多いのも事実です。

そんな時に頼りになるのが「健康経営アドバイザー」です。

アクサ生命では、同アドバイザー資格を持つ社員が、県内企業を訪問し、健康経営の意義を説明したり、具体的な取り組みなどを提案したりして、サポートしています。

※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。

2021年7月20日 掲載

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INTERVIEW

岐阜県内企業の健康経営を支援しているアクサ生命保険岐阜支社の澤村陽介支社長に、健康経営の重要性や県内の現状についてお話を聞きました。

Q 健康経営の支援に力を入れている理由は。

 従業員の健康づくりを通じて企業の生産性向上などを目指すのが健康経営です。当社は商工会議所の共済制度の推進を通じて企業の福利厚生、リスク対策、資産形成の充実を図っています。その中で、企業の永続的な発展のためには、健康経営の推進が必要だと考えました。国も2015年から健康経営を推進しており、2017年から「健康経営優良法人」認定制度を実施しています。岐阜県でも昨年から独自の認定制度が設けられました。


Q 岐阜県内の健康経営の現状は。

 現在、岐阜県の「清流の国ぎふ健康経営宣言」を行っている企業が約400社あります。国の「健康経営優良法人2021」では大企業法人部門(ホワイト500含む)で19社、中小規模法人部門(ブライト500含む)で155社が認定されています。この中でアクサ生命は約4割の59社を認定取得までお手伝いをさせていただきました。2017年に認定された企業が数社であったことを踏まえると、岐阜県でも健康経営の取り組みが広がってきています。


Q 「健康経営アドバイザー」について教えてください。

 岐阜支社は65人が健康経営アドバイザーの資格を取得しており、主な訪問先である商工会議所の会員企業で健康経営のサポートを行っています。「具体的なやり方が分からない」と悩む企業も多く、当社の健康経営アドバイザーは、そんな悩みに寄り添いながら応えられるのが最大の特長です。具体的には、各社の従業員にWEB形式の「健康習慣アンケート」に答えてもらい、会社の健康状況・課題を明確にし、解決策を経営者・従業員にフィードバックします。

 さらに他社の事例も参考にしながら、年間の実践計画を企業と一緒になって作り上げます。「仕事の動線上で取り組める健康づくりの情報提供」、「職域健康セミナー」など実践的なサポートも定期的に行っています。


Q 今後の展望をお聞かせください。

 企業が健康経営を実践し、従業員が長く健康で働けるような就業環境を整えることは、企業の持続的発展を実現する上で必要不可欠です。新型コロナの影響で人々の健康への意識が高まっている今だからこそ、企業が健康経営に取り組むことが大切です。

 弊社では、県や国の「健康経営優良法人」に認定されるまで取り組みをサポートします。経営者の皆さまには、ぜひご相談いただければと思います。


わたしたちはぎふ健康づくり応援プロジェクトに参画しています