【3回戦 美濃加茂11―6池田】

 昨夏の大垣日大撃破のジャイアントキリングから1年、けがで満足に投げてこられなかった注目のエース大嶽一惺が先発した美濃加茂。五回、足がつって降板するアクシデントで、一時逆転を許したが、チームが磨いてきたエンドランなど積極的な攻撃と、投手層の厚さで池田に快勝した。

池田×美濃加茂=1回表、帽子を飛ばして力投する美濃加茂の大嶽=大垣北

 大嶽は昨夏、初戦の大垣日大戦の勝利の後、準々決勝の県岐阜商戦で疲労骨折し、降板。ことし春の県大会1週間前には守備練習で右人さし指を骨折した。久々の公式戦登板となった15日の2回戦、岐阜東戦は1回無失点だったが「高めに浮いていた」と大嶽。この日は修正し、低めに制球できたが「変化球の曲がりが小さかった。まだまだ本調子ではない」と振り返る。

池田×美濃加茂=2回裏美濃加茂無死一塁、バスターで右前打を放つ大嶽=大垣北公園

 五回に降板したが、打線がカバーし、4回戦での大垣日大への挑戦権をきっちり手にした。大嶽自身も二塁打を含む3安打と活躍。中でも第1打席のバスターエンドランはチームテーマの実践で、勢いに乗せた。

 「大垣日大との4回戦まで中3日ある。しっかり調整して、粘り強い投球で1年間の成長をみせたい」と意気込む大嶽。目指すのはもちろん、2年連続の選抜出場校撃破だ。