前回は岐阜県可児郡御嵩町の「次月(しづき)」を紹介しました。瑞浪市の「月吉」の次にある地という由来で、「次」は「し」と読みました。

 次木は岐阜市の南西部、荒田川南岸側の地です。「角川日本地名大辞典」の次木の項目には、冒頭にいきなり由来が書いてあります。「並木とも書く(元和(げんな)郷帳)」。当時の史料には「なミ木村」という記載があるそうです。

 辞書を引くと「月次」を「つきなみ」と読むように、「次」は「なみ」と読むこともできます。一方、「なみ(並・次)」が「なめ」に転じた理由は分かりませんでした。

 荒田川堤には、約100メートルの範囲に岐阜市指定天然記念物の「次木のツバキ」と「次木の藤九郎(ふじくろう)ギンナン」があります。文字通りの「並木」とまでは言えませんが、その地名の通り、川の恵みが豊かな樹木を育む地域です。

【答え】なめき