新作「ロール・ロール・ローリング」の稽古をする劇団員たち=今年7月、岐阜市内の稽古場
新作「ロール・ロール・ローリング」の稽古をする劇団員たち=今年7月、岐阜市内の稽古場

 岐阜市領下の「劇団風の子中部」が、新作「ロール・ロール・ローリング」の稽古に取り組んでいる。子ども向け演劇専門の同劇団にとって、初の中高生向け作品。音楽を軸に、教師と元教え子、さらに現役高校生の3世代のもがき苦しむ生きざまを描き、若い世代に「どう生きるのか」と問いかける。

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 風の子中部は2010年の設立。全国の小学校やこども劇場で年300回の公演をこなす。新型コロナウイルス禍でキャンセルが相次いだ時期もあったが、徐々に公演は戻り、今年4月には「ギャング・エイジ」で児童福祉文化賞の受賞を果たした。

 「ロール・ロール・ローリング」は作家の重松清さんの短編集「せんせい。」に収録された「白髪のニール」を基に、岐阜市の脚本家いずみ凜さんが脚本を書いた。

 「ニール・ヤング」の弾き語りを生徒に教えてもらい、20数年を経てもロックンロールな精神を貫く元物理教師、ギターを教えながらも自身の今の生きざまに疑問を抱く元教え子、親との確執に悩む高校生らが交錯しながら、歌や演奏と共に物語を紡いでいく。

 女子高生カナ役の高原真理子さんは「高校生が背負う悩みを年齢の壁なく表現したい」、同じくサエ役の古山かな恵さんは「あの時代のもやもやを素直に表現したい」と意気込む。

 今回の作品は劇団の役者14人が総出で取り組む。劇団代表の西川典之さん(64)は「転がり続けるのは、劇団の生き方そのものでもある。新しい挑戦を多くの中高生に見てもらいたい」と話す。

 初演は13日午後3時から、本巣郡北方町北方のホリモク生涯学習センターきらりで。前売り2000円、当日2500円。問い合わせは同劇団、電話058(215)7780。