前職は飲食関係

三村さん(心音ケアセンター各務原・各務原市)

三村さん(心音ケアセンター各務原)

 居酒屋の店長やチェーン店のエリアマネジャーなど、飲食業に携わっていました。エリアマネジャーの仕事は、日中は本部の仕事、夜は店舗の巡回があり、体力的に厳しくなってきたため30歳手前で退職し、ハローワークに「昼間の仕事を」と相談に行きました。そこで勧められたのが心音ケアセンター笠松のデイサービスでの仕事でした。

 介護については全く知識がなく、向いているのかどうかすら分からなかったので、まずは始めてみることにしました。そんなスタートでしたのでしばらくは戸惑いの連続でした。当時のリーダーからは「入浴介助は利用者との1対1の時間で顔と名前、人となりを把握するのに最適な時間」とアドバイスをいただき、最初の1年間は毎日のように入浴介助をしていました。レクリエーションにも注力するよう言われたのですが、お菓子作りや工作などはほとんど取り組んだことがなかったので苦戦しましたが徐々にできるようになっていきました。

 慣れてからは書類作成にも携わるようになり、法令関係のことを覚えていきました。国家資格「介護福祉士」は最短のタイミングで合格することができたのですが、実務で覚えたことが多く、試験勉強はスムーズでした。介護福祉士取得後は訪問介護の管理者となり、1年前から心音ケアセンター各務原のセンター長をしています。

 介護職を始めて6年ほどの間に国家資格を取ってセンター長をしているだなんて、昔の自分からすると信じられないことでしょう。現在は利用者のケアをする機会は限られていますが、現場スタッフの報告などを聞きながらサービス内容を見直すなどして、利用者の質の良い生活の実現のお手伝いをできることにやりがいを感じています。

 転職活動時は給料よりも勤務時間帯と残業がないことを重視していましたが、介護職は資格を取るなどすれば昇給が見込めます。そういった意味でも転職して良かったです。