前職はインテリア関係

藤井さん(小規模多機能型居宅介護ひとい木・岐阜市)

藤井さん(小規模多機能型居宅介護ひとい木)

 今年4月に介護職員になったばかりです。3年ほど前までは、インテリアコーディネーターとして、家具や雑貨を扱う店舗で働いていました。家具の販売は、お客さまの状況をヒアリングした上でどういった家具が適しているのかを探っていくのですが、納品は一種のゴールで、その後の関わりはほとんどありません。次第に提案したその先も見続けられる仕事をしたいと思うようになっていきました。

 そんな中、息子が骨折して一時期車いす生活になったり、PTA活動で地域の高齢者と関わったりという機会があり介護職に興味がわいてきました。最後に背中を押したのは、中部学院大学短期大学部で学んで介護福祉士を取ってから就職できる制度のチラシで「動くなら今」と介護の道に進むことを決意しました。

 介護については全く知らない状態でしたので、入学前にどういった施設があるのかを調べてみました。そこで小規模多機能型居宅介護(小多機)という、介護保険で唯一、訪問、通い、泊まりのサービスをワンストップでできるところがあることを知り、理想的だと感じました。そして在学中に友愛会の方が講義に来る機会があり、小多機についてや「ひとい木」を建設中であると聞き、縁を感じて友愛会に就職。別の小多機で学んだ後、8月の開所からひとい木で働いています。

 友愛会は多職種の連携がしっかりしていますので別の職種の方からの意見で気付きを得たり、先輩介護職員からアドバイスをいただいたりできる環境がありますので安心して働くことができています。訪問と通いの両方から利用者と向き合えることのメリットは想像以上。自宅に伺うことで、例えば飾ってある写真から話を広げたり、家族と接する機会があったり。それでも利用者のことを理解することは難しく、完全に理解することはできないと考えています。それに対し「仕方ない」と思わず、ベストを模索できる介護職員を目指したいです。