2023年も残りわずか。本企画は立ち上げて1カ月ですが、ご愛読いただきありがとうございました。年末の「お約束」ということで、岐阜県内の交通関係の十大ニュースを選んでみました。なお、選定は担当者の独断と偏見です。それぞれ「担当記者の(余計な)一言」を付け加えてあります。年末年始のお休みに、ゆっくり読んでもらえると幸いです。ではまた来年。

 

[10]〈7月〉樽見鉄道に朱色一色の車両 旧国鉄の色を再現

 樽見鉄道の車両のうち、ハイモ295-315が旧国鉄の朱色1色の塗装になり、7月から走っています。この塗装は昭和50年代に現れた旧国鉄の気動車の塗装。最初の導入地域から「首都圏色」と呼ばれています。樽見鉄道の前身となる旧国鉄樽見線でもこの色の車両が走っていました。

旧国鉄の気動車の塗装を復刻した朱色一色となった樽見鉄道の車両=本巣市内
 

【担当記者の(余計な)一言】
 仕事として、車庫で見させてもらう機会がありました。鉄道やバスで、かつての塗装を再現する企画は各地で行われています。最近は「その車両が塗られたことがない塗装」というものも増えてきました。

[9]〈7月〉385系の開発発表 特急「しなの」後継

 JR東海は7月20日に、新型特急電車385系の量産先行車を2026年度に製造すると発表しました。中央線の特急「しなの」の383系の後継となることを見据えた振り子車両。ジャイロセンサーにより、正確にカーブで車体を傾斜させることで、乗り心地を向上させます。

【担当記者の(余計な)一言】
 現行の「しなの」は1995年登場。そろそろ後継が…というタイミングでした。385系はリニア中央新幹線が開業するかどうかというタイミングでの営業運転開始になると思われます。

[8]〈12月〉リニア中央新幹線の開業は「2027年以降」に

 工事が進むリニア中央新幹線の品川-名古屋間は2027年開業予定となっていましたが、12月にJR東海が国土交通相に申請した実施計画の認可申請で「27年以降」と記載しました。静岡県知事の影響で静岡工区の工事が遅れている現状を、公的な書類に反映させました。

【担当記者の(余計な)一言】
 この件については、いろいろ言いたいことはあるのですが…。「とにかく早くリニアの営業線に乗りたい」の一言に尽きます。...