所用で東京へ行き、先方との夜の意見交換会も盛り上がってきた頃。「そろそろ終電ですので、ご無礼します・・・」。さて、何時に東京を出発すれば岐阜まで帰ることができるのでしょうか。公共交通機関だけを使った場合の、岐阜県内各地への東京駅からの最終電車の時刻を調べました。結果は、7時間以上の差が出ました。

東京駅丸の内口

 今回調査の対象としたのは、岐阜県の21市と、9郡から1町村ずつの計30市町村。鉄道がある市町は代表的な駅、鉄道がない市町村は中心となるバス停への、東京駅から時刻を調べています。また、新幹線は運転日が限られる列車を対象外としました。日によって、十数分ほど誤差が出る場合があります。(時刻は平日。2024年8月現在。対象市町村と駅・バス停は末尾に記載)

▽最も遅いのは22時3分発

 

 東京から名古屋への東海道新幹線の最終列車は、東京22時3分発の「ひかり」669号名古屋行き。

 名古屋で「ひかり」669号からの接続列車があるのは7市町。岐阜、瑞穂、大垣、多治見、土岐、瑞浪の各市と羽島郡笠松町です。

 東海道線沿いは、名古屋23時57分発の新快速大垣行き。岐阜、大垣と、瑞穂市の穂積がこの列車です。

 中央線沿いは、名古屋23時57分発の瑞浪行き普通。多治見、土岐市、瑞浪と止まっていきます。

 名鉄名古屋本線も、名鉄名古屋0時7分発の名鉄岐阜行き特急に乗り継ぎが可能。特急は笠松に止まり、0時29分着。この特急でも岐阜まで行くことができます。

▽21時24分発は7市町

 

 東京21時24分発の「のぞみ」263号は、新大阪へ行く最終列車。この列車から岐阜県内へ乗り継いで帰ることができるのは7市町。羽島、各務原、美濃加茂、可児、恵那、中津川の各市と、不破郡関ケ原町です。

 各務原と美濃加茂は、同じ高山線の列車。名古屋からは東海道線、岐阜で乗り換え。岐阜23時40分発の美濃太田行きに乗ります。

 関ケ原は、名古屋23時32分発の東海道線の区間快速関ケ原行きで終点まで。

 東濃西部の2市、恵那と中津川は、名古屋23時7分発の中央線の快速中津川行き。

 可児へは名鉄経由。名鉄名古屋23時12分発の犬山行き準急から広見線に乗り継いで新可児に0時13分着です。

 羽島市は、23時24分名鉄名古屋発の岐阜行き特急から、笠松で竹鼻線に乗り換えて羽島市役所前に0時5分着です。なお、東海道新幹線の岐阜羽島駅経由だと、東京20時54分発の「のぞみ」95号から名古屋で「こだま」755号に乗り換え、岐阜羽島22時49分着となります。

▽20時39分発…養老線は2ルートから

 

 東京発20時39分発「のぞみ」93号からつながるのは4市町。山県、海津市と、養老郡養老町、揖斐郡揖斐川町。養老鉄道沿線がこの時間帯に集中しました。

 養老町と揖斐川町は、名古屋22時30分発の東海道線、区間快速大垣行きから、大垣で養老行きと揖斐行きの最終電車にそれぞれ乗り換え。山県市は、東海道線の同じ電車で、岐阜駅前からの岐阜バスの山県バスターミナル行きに乗り換えです。

 海津市は駒野駅まで。こちらは桑名経由になります。名古屋22時22分発の関西線桑名行き普通で、桑名から養老鉄道駒野行きの最終電車への接続となります。

▽20時21分発…乗り継ぎ三者三様

 

 東京発20時21分「のぞみ」91号からの乗り継ぎとなるのは、本巣市、本巣郡北方町、可児郡御嵩町の3市町。

 本巣は、名古屋から大垣まで東海道線、大垣23時1分発の樽見鉄道の本巣行き最終に乗り継ぎとなります。

 北方は、岐阜駅前から22時40分発の北方バスターミナル行きの岐阜バスに乗り換え。

 御嵩は、名鉄名古屋から名鉄電車3本を乗り継ぎ。最後は新可児23時23分発の御嵩行き最終になります。

▽ギリギリ20時台

 

 東京発20時9分発、20時台に収まったのは関市。「のぞみ」257号で名古屋、名古屋から東海道線で岐阜、岐阜駅前22時32分発の岐阜バスのせき東山行きで関シティターミナルへ、という行程です。

まだ「最終列車」を紹介していないのは8市町村。最も早い東京駅発の最終は14時台になりました。

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