お盆を過ぎたのに、うだる暑さが続きます。どこかに、涼しさを感じるところはないでしょうか。いいところがありました、岐阜県養老町の養老の滝。孝子伝説でも知られる滝です。最寄り駅は養老鉄道養老駅。養老線の電車に揺られ、汗だくになりながら谷を上がっていくと、滝からの涼風に冷やされました。

養老鉄道の元近鉄車=大垣駅

 大垣午前9時46分発の桑名行きに乗り込みます。元近鉄の3両編成の電車が来ました。濃尾平野の西端を電車に揺られて移動します。養老山地には低い雲。今は晴れていますが、このあとの天気が心配です。

養老鉄道養老駅の駅舎

 養老には午前10時9分に到着。瓦屋根で趣のある木造駅舎です。日差しは強く、早々に汗が噴き出ます。この日、8月26日の大垣の最高気温は34.2度。

 養老の滝までは2.2キロほどの道のり。標高差は200メートル以上あります。

 養老駅から向かって左側にある、横断歩道のある交差点から坂を登っていきます。思ったよりも急な坂道。少し歩いただけで、汗が滝のように流れます。

 交通量の多い県道は地下道をくぐり横断。さらに進んで、養老公園の区域に入ります。「こどもの国」の遊具を左に見ながら、坂道を登ります。

養老公園の案内看板

 案内看板を見ると、養老駅からの距離は約400メートル。この時点で、息が切れています。養老の滝までは約1.8キロもあります。まだ長い道のりです。

 養老天命反転地や駐車場などのある一帯を通り抜け、谷沿いの道をさらに進みます。松風橋のあたりで、養老の滝までの距離は約1.2キロ。駅と滝の中間地点に近づいています。

 谷の右岸側の道を歩いて行きます。木の陰になって、暑さは和らぎました。汗は引き続き流れ、息も切れています。

養老の滝へ向かう道。急な坂道が続く

 途中、休憩を重ねながら谷沿いの道を上がっていきます。谷は次第に険しくなっていきます。道幅も狭くなり、途中から階段状になりました。滝への距離は、次第に縮まっています。

養老の滝までの距離を記した道しるべの石

 道ばたに「一丁」と刻まれた石を見つけました。寺社仏閣などへの距離を示す道しるべの一種で、養老公園にも滝までの距離を示すものがいくつか残っているといいます。1丁は109.09メートル。あとわずかです。

まもなく養老の滝。本当に涼しいのでしょうか

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