「撮り鉄」を巡るトラブル。定期的に目に入ってきます。写真を撮るときには、撮っていい場所、まずい場所があります。敷地の境を示すのに、地面に打ち込まれた杭があります。鉄道沿線にも多く見られます。先日見かけた杭を事例に、安全に撮ることができるラインを考えてみます。
11月下旬の午後。多治見駅から塩尻駅方向に向かい線路沿いに歩き、およそ10分。多治見駅から数えて二つ目の踏切までやってきました。周囲は住宅街です。
線路際にはフェンスが続いています。この踏切は、線路に合わせて小高いところにあります。
線路と道路の間には柵があります。一般的には、柵が境界線の役割をすると考えられます。
踏切の警報器の近くに、上部が赤く塗られた杭があります。道路の縁石には、境界を示す金属のプレートがあります。2点を結ぶと、柵とは別に線路敷地と道路の境界線が浮かび上がります。
境界杭は、鉄道に限らず、一般の住宅などにもあるもの。ただし、鉄道のものは、事業者の社章などが入る例が多いです。今回示したものは、明治時代の工部省由来となる、旧国鉄時代からの「工」のマークが入っています。
この場合、縁石は鉄道用地側にあると考えられます。線路側の柵に近寄りすぎず、背後を通る自動車にも気を配りながらの撮影となりました。
柵がない場所でも「柵がないから」といって、敷地内に入ることは避けなければなりません。また、鉄道用地でない私有地も、入っていい場所ではありません。...