―昨年を振り返って。
一昨年から低迷していた半導体業界は回復期に入りつつありますが、設備投資は1年ほど遅れると見ており、本格的な回復は2026年になるのではと予測しています。その中で当社は、過去最高だった一昨年並みの売り上げ・利益を昨年も維持することができました。
―重点的に取り組んだことは。
昨年から開発期と位置づけ、大手メーカーにはできない点に着目したオリジナルロボットの新機種開発に力を注いできました。最初に開発した機種は、昨年6月の展示会で発表したところ、大きな反響を得ることができ、手応えを感じています。その際に吸い上げた意見や要望をもとに、今後もさらなる進化を図ります。今年1月下旬に行われる展示会では、さらに新たな機種を発表する予定です。
―東京営業所も開設されました。
当社は、主にプリント基板の製造ラインにおける自動化・省人化設備を手がけてきましたが、新たに事業譲渡を受けて、プリント基板用の露光装置を取り扱うことになりました。その営業拠点として、昨年3月に東京営業所を開設し、事業拡大に努めていきます。
―今年の抱負を。
世界情勢の影響で先行きが不透明な中、業界の景気が戻るといわれる2026年に向けて備える年になると感じています。先端半導体の国産化を目指すRapidusの北海道における工場建設も、今年4月には試作ラインの稼働が予定されるなど着実に進んでおり、その動向に期待しています。
また、今年はこれまで取り組んできたロボット開発の成果を実らせる年にしていきます。その成果をもとに、AI搭載など次のステップに移行していければと考えています。教育機関との共同開発も視野に入れており、今後も積極的に新しい分野へのチャレンジを続けていきます
