―昨年を振り返って。
おかげさまで創業220周年の節目を迎えることができました。改めてこれまで支えていただいた多くの皆さまに感謝を申し上げます。取り組みとしては収益力、ブランド力、ガバナンス体制強化の三つに力を入れ、2024年8月期は増収増益で終えることができました。また各種制度の見直しを行い、働きやすい職場づくりを進めています。
―一般消費者向け商品は。
ブランド力の向上と新たな販路開拓という意味で、当社としては初の実店舗を岐阜市内に出店する計画を進めています。これまではオンラインショップのみで販売してきましたが、実店舗で商品に触れて食べてもらうことでファンを増やしていきたいです。また、養蜂や蜂蜜に関する体験を通じて、観光客やインバウンド向けに、近代養蜂発祥の地である岐阜の養蜂文化を発信することも考えています。
-力を入れることは。
ガバナンスの強化に取り組みます。社内の管理体制の強化や業務の見える化を進めるほか、商品の品質管理体制、コンプライアンスの強化も図ります。ガバナンスの強化で企業価値を高めることが信用信頼につながっていくと思っています。
―今年の抱負を聞かせてください。
ガバナンス強化に加えて、今年も収益性とブランド力の向上をテーマに取り組みます。製造部門では中期的に自動化の設備導入を行い、省人化とコストダウンを進めていく予定です。また、新たな販路の開拓や商品開発にスピード感を持って取り組み、蜂産品の裾野拡大を図ります。持続性を大事に、「ミツバチに学び、人と社会にしあわせをはこぶ」のミッションのもと、食や医に関わる企業として安全安心で強い組織となれるよう取り組んでいきます。
