―昨年を振り返って。
当社はこれまで住宅展示場を中心に営業を展開してきましたが、近年はSNSやホームページによる情報発信に力を注いできました。その結果、昨年から高山市や飛騨市、愛知県など広いエリアのお客さまから受注が増加しています。寒冷地の受注も増えていることから、当社がこだわってきた高断熱高気密の高性能住宅をさらにレベルアップし、各地域の環境に適した住宅の提供に努めています。
-強化していることは。
当社が提供する住宅の魅力は、無垢(むく)材や漆喰(しっくい)などをふんだんに使い、自然素材の心地よさが体感できる点にあります。また、家具や建具も住宅の一部と考え、職人が手作りしており、ドイツ製自然塗料を用いて家全体の色調や雰囲気をトータルにコーディネートできる点も、評価を得ています。そこで、さらに精度の高い家具の提供を目指して、昨年の夏に木材加工用の工作機械を導入。新たなデザインにチャレンジできる環境が整い、より使いやすい家具づくりに取り組んでいます。
-新たな取り組みは。
昨年から、下呂市が新生児に木製品を贈る企画に参加し、ご両親を工場に招いて、原木から製材した下呂市産のスギ材でスツールや子ども用チェアを作っていただく事業をスタート。昨年は5組のご家族に喜んでいただくことができ、地元に木を生かして家具を作る工場があることを知っていただく機会にもなりました。
-今年の抱負を。
SNSやネットを通じて集客が伸びている一方、手触りや温もり、空気感など本物の木が持つ魅力を五感で体感してもらうことの大切さをあらためて感じています。現在、本社では毎月1回、一般の方向けのDIY教室を開催しており、今後も「木っていいな」と思っていただける機会を増やしていきたいと思っています。
