-昨年を振り返って。
新しい中長期ビジョンを策定しました。当社グループが目指す10年先の姿として「人と環境の健康社会に対し、モノづくりにおいて寄与し、世界中の人々から必要とされる企業」を掲げています。
重視するのはグローバル戦略になります。特にアジア圏にターゲットを絞って、展示会に出展しています。海外戦略を成功させる上で、諸外国の文化に適応し、ニーズを拾い、法律に対応することが重要になります。ものづくりもグローバル化に対応し、製造体制を見直しているところです。
-具体的な取り組みは。
最大の課題は、コスト低減と問題の見える化です。従来は見えない部分に手を付けられていませんでしたが、今は徹底的に可視化し、利益を生み出す体質の強化を図っています。
-食品業界のトレンドは。
食品全般が健康志向にシフトしています。食という文化の中で「健康」という概念をどう落とし込むかが重要になっています。既存顧客が勢いを欠く中、インターネット販売が急成長しています。顧客層が変わり、受発注のリードタイムが短くなっています。
-人材戦略はどうですか。
AI(人工知能)やロボットが台頭する中、人が関わる仕事を再定義したい。設備投資は償却できますが、人はコストが上がります。つまり人は生産性を高め、コスト上昇分の価値創造が求められます。自ら主体的に学び、物事を多角的に見る視野を養ってもらおうと、会社から支援をしています。
-最後に今年の意気込みを。
今期スローガンは「全力挑戦 変革を恐れない アピグループ」です。原料調達から加工、製剤まで一貫して対応できる当社の強みを生かし、お客さま、人々に必要とされる健康創造企業を目指していきます。
