絵絹を使った日本画の制作に挑戦するワークショップが4日、「培広庵(ばいこうあん)コレクション 美人画の雪月花」展を開催している岐阜市宇佐の県美術館で開かれた。日本美術院特待の日本画家で加藤栄三・東一記念美術館長の山本真一さんを講師に迎え、16人が絵絹への描画に取り組んだ。
回答者全員にクオカード500円プレゼント!アンケート実施中!絵絹は古くから日本画の素地とされており、現在、国内生産はほぼ全てが各務原市内で行われている。今回のワークショップは日本画や岐阜の地場産業に親しんでもらおうと開かれた。
山本さんは美人画展の展示室で実物を前に技法について解説した後、絵絹への描画を実演。受講者たちは山本さんが描き下ろした女性像の下図を絵絹に転写、裏側から薄塗りで彩色していった。表側から目や唇を描き、オリジナル作品を完成させた。
母、妹と受講した美濃中2年の太田こまちさんは「日本髪の流れをうまく描けた。難しかったけど楽しかった」と満足げ。山本さんは「日本画や、文化資源としての絵絹の良さを広まればうれしい」と話した。
同展は同館、岐阜新聞社、岐阜放送主催。6月15日まで開かれている。
(大堀瑠美)