違法オンラインカジノの利用を防ごうと、情報セキュリティー企業「デジタルアーツ」(東京)は、パソコンやスマートフォンへのフィルタリングソフトの導入を提案している。違法と知らずにカジノサイトにアクセスし、のめり込む人も少なくないとみられ、同社は接続自体を遮断するフィルタリングの有効性をアピールする。
警察庁は国内約2万7千人への調査に基づき、違法オンラインカジノの経験者は約337万人と推計。未経験者を含む7千人の抽出調査によると、43・5%は違法性の認識がなかった。
同社のフィルタリングソフト「i―FILTER(アイ・フィルター)」は、学校で児童生徒が使うパソコンなどに多く導入され、スマホ用もある。各サイトを「ギャンブル」「犯罪」などの項目に分け、指定した項目のサイトへの接続を防ぐ。違法オンラインカジノは「犯罪」に分類。紹介サイトなどもフィルタリングの対象だ。
AIを活用し、膨大なサイトを分析、リスト化する。ただ、AIで判別が難しいケースもあり、担当者が目視で取りこぼしを防いでいる。