首相官邸エントランスに設置された大阪・関西万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」人形が万博開幕に合わせて会話機能を強化した。カメラで捉えた人の動きを人工知能(AI)が分析した上で、複数のせりふを選ぶ高性能仕様に進化。万博の来場者増につなげようと、石破茂首相が提案して実現した。
AIは、万博にパビリオンを出展するロボット学者の石黒浩氏らが開発した。カメラが人の動きを感じ取ると、人形が「一緒に万博に行ってくれる?」などと話しかける。
昨年末から置かれた人形は当初、小型スピーカーから音声が出る程度だった。首相が会話形式となるよう周辺に要望し、開幕を控えた4月からAIを搭載した。