川崎市の住宅で岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が見つかった事件で、昨年12月20日に岡崎さんが行方不明になった直後、神奈川県警が住宅内を2度にわたって確認していたことが8日、県警への取材で分かった。住宅には元交際相手の白井秀征容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=が住んでいたが、任意捜査のため詳細な捜索はできず、岡崎さんの所在確認はできなかった。
県警は8日、住宅の確認や任意聴取後、容疑者が出国したのは今年4月2日だと確認したと明らかにした。捜査関係者によると、遺体の発見を知った親族の説得を受けて5月3日に米国から帰国。県警が羽田空港で任意同行を求めた。
県警によると昨年12月22日、祖母から岡崎さんが帰宅しないと告げられた捜査員が容疑者宅を訪問。23日にも再訪したが、足取りをつかめなかった。今年1月16日には敷地内の空き家も確認したが発見できなかった。
県警は4月30日夜、ストーカー規制法違反容疑で容疑者宅を家宅捜索。強制捜査の結果、床下から遺体の入ったバッグが見つかった。