東京商工リサーチが12日発表した全国の4月の企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年同月比5・7%増の828件だった。4月としては11年ぶりの高水準。人手不足で事業継続を断念したり、物価高によるコスト負担増大で資金繰りに行き詰まったりした例が目立った。
負債総額は9・4%減の1028億円。負債額100億円以上の大型倒産がなく、1億円未満が8割弱を占めた。
従業員の退職や求人難といった人手不足に関連した倒産は36件で、4月としては2013年以降で最多だった。物価高倒産は56件。
産業別では、飲食業を含むサービス業が10・6%増の292件で最も多く、建設業(152件)が続いた。