横田めぐみさんが通っていた新潟市立寄居中の前で、担当者から説明を受ける在日米大使館のジェローム・ライアン1等書記官(左)=12日午前、新潟市中央区

 在日米大使館のジェローム・ライアン1等書記官は12日、1977年に横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致された新潟市の現場付近を視察した。視察後にライアン氏は「心を動かされた。拉致被害者や家族の何十年にもわたる悲しみは想像できない」と話し、早期解決を求めた。

 めぐみさんは、新潟市立寄居中1年だった77年11月15日夜、バドミントン部の練習を終えた下校中に消息を絶った。ライアン氏は県の担当者らの説明を受けながら当時の下校ルートを歩いた。

 ライアン氏は13日に、北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した曽我ひとみさん(65)と新潟県佐渡市で面会する。