経営再建中のユニチカが14日発表した2025年3月期連結決算は、純損益が242億円の赤字だった。赤字は2年連続。祖業の繊維事業から撤退することに伴う構造改革費用がかさんだ。売上高は6・8%増の1264億円だった。
26年3月期の連結業績予想は公表を見送った。「事業譲渡が確定していないため」などと説明した。
ユニチカは24年11月に業績が悪化した繊維事業からの撤退を表明し、官民ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC)の傘下で構造改革を進めている。今年8月までに繊維事業の売却交渉が成立しない場合は26年9月までに国内外11カ所の拠点で繊維生産を順次停止する。