ソニーグループが14日発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前期比17・6%増の1兆1416億円となり、過去最高を更新した。ゲームや音楽事業が好調だった。一方、26年3月期の連結純利益は9300億円と予想。25年10月にソニーフィナンシャルグループを事業分離するため、金融分野を除く比較で12・9%の減益となる。
25年3月期は、売上高が0・5%減の12兆9570億円だった。主力の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の24年度の販売台数が1850万台となり、計画を上回った。
トランプ米政権の高関税政策については、26年3月期の営業利益に、現時点で1千億円程度のマイナス影響が出るとの見通しを示した。今後の政策動向など「想定される複数のシナリオへの対策の検討を進めている」としている。
26年3月期の売上高は11兆7千億円、営業利益は1兆2800億円と予想した。