加工食品に使うごま油の卸売価格でカルテルを結んだとして、公正取引委員会は14日、独禁法違反(不当な取引制限)で、製油大手の「かどや製油」(東京)と「竹本油脂」(愛知県蒲郡市)に再発防止を求める排除措置命令を出した。かどや製油には2198万円の課徴金納付も命じた。
公取委によると、カルテルにより、ごま油が使われるマーボー豆腐のもとやドレッシングの価格上昇につながった恐れがある。円安などの影響で原材料のごまの価格が高騰し、両社には競争を回避したい意図があったとみられる。
引き上げに関わった支店長級ら4人は自社の販売価格を決定できる立場だったという。